iPhoneの設定にも、項目が用意されているVPN。近年では、よく耳にするようになりましたが、一体何なのかと疑問に感じている方もいるはずです。
簡単に言うと、VPNは安全な通信をするための技術です。
本記事では、このVPNについて初心者向けに・・・
- VPNがどういったものなのか?
- 使うことでどんなメリットやデメリットがあるのか?
- 設定をするには何をすればいいのか?
という内容で解説を進めていきます。
この記事を読んでいただくことで、「iPhoneでVPNを使うことがどういったことなのか」という理解ができるはず。
VPNが気になっているけど、スマホとかネットにあまり詳しくないから不安だという方はぜひ参考にしてみてください。
iPhoneの設定にあるVPNって何?

そもそもVPNという言葉ですが、Virtual Private Networkの略称です。使うことで、仮想のプライベート回線で安全にネットができます。
もっと分かりやすくいうと、カフェなどで公衆Wi-Fiを使っても安全な通信ができるということです。
VPNの仕組みは「トンネリング」と「暗号化」で実現されている
- VPNの通信:iPhone → VPNサーバー → インターネット
- 通常の通信:iPhone → インターネット
通常の通信との経路を比較すると、上記のとおり。VPNサーバーを経由することで、その通信は暗号化され、プライバシーなども守られます。
ではなぜ、サーバーを経由するだけでこのようなことができるのか?
その答えが、VPNが持つ技術である「トンネリング」と「暗号化」です。
トンネリングというのは、その名の通り自分だけトンネルの中を通って隠れて接続できるというイメージでOKです。そして、万が一トンネルの中を見られても、データの内容は暗号化されているため確認することができません。
つまりは、IPアドレス・位置情報・クレカ情報などなど、、、個人の情報をしっかりと守ってくれるわけです。
それならば使ってみたいという方も多いと思いますが、もちろんデメリットも存在します。なので、この辺もちゃんと確認しておきましょう。
VPNに接続することのメリットとデメリットは?

- メリット:セキュリティの強化、プライバシーの保護、海外コンテンツ利用
- デメリット:サービス選定の手間、暗号化範囲の限定、接続時の不可項目がある
ざっくりですが、上記のとおりです。もっと詳しく解説を進めます。
VPNのメリット
- ①:プライバシーの保護
- ②:セキュリティの強化
- ③:海外コンテンツ利用
主なメリットとしては、上記のとおり。徹底的に守ってくれることや、海外コンテンツ利用などと利便性も魅力の1つです。
①:プライバシーの保護
VPNを利用すれば、IPアドレス・位置情報・閲覧履歴などのプライバシーは保護されます。VPNサーバーを経由することで、IPを変更したり暗号化された通信が可能になるからですね。
同一回線だと盗み見られるリスクがありますが、VPNを使えば安心して公衆Wi-Fiなどを使えるといった感じです。
②:セキュリティの強化
VPNを使うことでセキュリティは強化されます。トンネリングで専用回線を使うことにより、サイバー攻撃などから守ってくれるといった感じです。
サービスによっては、この他にも「広告ブロック機能」まであったりします。
たまにポップアップ広告などをガッツリ入れているサイトとかを見かけますが、これらを非表示にできるというイメージですね。
VPNを使うことでセキュリティが上がることは間違いないですが、サービスにより快適に利用できるということもまた1つのメリット。こういった機能面も含めて、より安全に利用したいなら、高性能なサービスを選びましょう。
③:海外コンテンツ利用
VPNを利用すれば、なんと海外コンテンツを利用することも可能になります。これは、設定によって海外サーバーを経由させることもできるからです。
- Netflix
- Prime Video
- ウェブサイト
こういった海外版のコンテンツを利用できたりします。逆に、海外旅行先から日本のコンテンツを観ることも可能です。
国外に滞在していることにできるのは、VPNならではのメリットですね。
このように、VPNのメリットとしては「安全」かつ「快適」であること。ですが、それと同時にデメリットもあるのは事実なので、そちらも確認しておきましょう。
VPNのデメリット
- ①:サービス選定の手間
- ②:暗号化範囲の限定
- ③:接続できない項目もある
デメリットとしては上記のとおりです。若干の「手間」がかかることと「完璧ではない」といった感じになっています。
①:サービス選定の手間
VPNを利用するなら、サービスを選ぶことが基本となります。ですが、VPNサービスにはかなりの数があり、自分に合ったサービスを選ぶのはやや手間です。
基本は有料のサービスを使った方が安全なので、コストがかかるというのも若干のデメリットとなっています。
選ぶ手間を少しでも減らしたいという方は、おすすめサービスをまとめてみたので、そちらも参考にどうぞ。
»参考:【iPhone向け】おすすめのVPNサービス3社を徹底比較|使い方で選びましょう
②:暗号化範囲の限定
VPNは万能ではないです。なので、サービスを利用していたとしても、暗号化される通信の範囲は限定されます。
具体的には、iPhoneからVPNサーバーまでです。
ここ以外の場所については、暗号化通信ではないので注意をしておきましょう。とはいえ、カフェなどでフリーWi-Fiを使うときに、他の利用者に情報を盗み見られることはないので、プライバシーは守られると考えていいです。
③:接続できない項目もある
スマホだと、キャッシュレスアプリなどを入れている方がほとんどのはずです。こういったアプリでの支払いには問題がないですが、チャージをする場合にエラーが出ることがあります。
事実、楽天ペイのチャージを行なってみたところ「接続エラー」となり、何度試しても出来ませんでした。
こういった場合、VPNの接続を一時的に解除すればいつも通りできますが、使うものによってエラーが出てしまうことも知っておきましょう。
iPhoneでVPNを設定したい場合、何をすればいいのか?

結論としては、「サービスに契約してアプリを使う」です。
良質なVPNサービスを提供してくれている会社は、独自アプリを開発してアップルストアでインストールできるようにしてくれいます。
なので、契約が完了したらアプリを取ってログインし、接続をポチッと押すだけでVPN接続が完了します。
iPhoneの設定からもできるけど、初心者にはアプリをおすすめする
iPhoneでは、[設定]→[一般]→[VPNとデバイス管理]→[VPN構成を追加…]という場所から、VPNの設定を行うこともできます。
ですが、初心者はアプリを使うのがベストです。
なぜなら、知識がないと次のようなタイプ選択ですらままならないから。
- IKEv2
- IPsec
- L2TP
自分で設定するなら、こういったタイプまで選択しつつ、サーバーなども入力していく手間もあります。仕事や学校で使うなど、特別な指定があるのなら話は別ですが、自分用であればアプリ任せでOKです。
手間が増えるばかりになるので、初心者はアプリで簡単に済ませましょう。
この記事の内容を参考に、VPNが必要だと思った方は、ぜひチャレンジしてみてください。
