- iPhoneにVPNを導入する必要があるか知りたい
- 実際にVPNを導入してできることが知りたい
- iPhoneでVPNを使う方法を教えて欲しい
こういった方に向けた内容です。
そもそもVPNは、セキュリティを向上したり、他国のサーバーへアクセスするための技術です。ですが、安全に導入するためには、最低限の知識を身につけておいた方がいいのも事実。
そこで本記事では、iPhoneユーザーの始め方ガイドとして、必要となる知識を5つのポイントに分けて丁寧にまとめています。
VPNを始めるために必要な5つの知識- VPNにできることと必要性
- VPNのサービスの選び方
- VPNを設定する方法
- VPNの使い方
- VPNを利用するときの注意点
実際に複数のVPNサービスを利用してきた経験をもとに、できる限り実用的な内容で解説しているので、初心者でも理解がしやすいはずです。
この記事の内容を参考に、安全で快適な通信を手に入れるためのスタートラインに立ってみてください。
iPhoneにVPNって本当に必要なの?

「そもそもiPhoneって、セキュリティ高いんじゃないの?」
まずはこういった疑問が出てくるかもです。
ですが、プライバシーやデータを徹底的に守りたいなら、VPNを導入することをおすすめします。なぜなら、いくら端末のセキュリティが高くても、通信するデータまではカバーできないからですね。
iPhoneのセキュリティはあくまで内部的なモノ。なので、外部を行き来するデータについてはさすがに管轄外となっています。
つまりは、ネットを利用することで「IPアドレス」「位置情報」「閲覧履歴」などなど・・・こういった情報を盗み見られるリスクはあるということ。
なので、プライバシーや情報をとことん守りたいならVPNを使いましょう。暗号化の技術によって、第三者からの盗み見をブロックできます。
そしてなんと、VPNにできることはこの暗号化だけではないです。
VPNを導入するとできる3つのこと
- ①:プライバシーの保護 → IPアドレス、閲覧履歴、位置情報などを隠せる
- ②:ネットでの安全性を上げる → ウイルス、サイバー攻撃などから守ってくれる
- ③:海外コンテンツへのアクセス → 日本から海外動画を見たり、海外から日本の動画などを見れる
できることを書き出してみました。これは、VPNのサーバーを経由するからこそ実現できる「安全性」と「利便性」です。
»参考:iPhoneで設定できるVPNって何?メリットやデメリットも詳しく解説
ちょっと難しく感じるかもですが、具体的には次のようなことができるイメージとなっています。
- フリーWi-Fiを気軽に利用できるようになる
- 海外の動画やゲームを楽しめるようになる
- 海外旅行時も日本のコンテンツを楽しめるようになる
海外に興味がある人や、よく外でネットをするという人には、かなりおすすめですね。
導入さえしてしまえば、VPNの操作はアプリで簡単にできるので、ハードル自体もかなり低いと考えていいです。
サービスによっては、広告ブロックなどの機能がついてたりします。これは便利ですね。
ただし、VPNを満足に使いたいならサービス選びは重要です。セキュリティレベルからできることなどには差があるので、サービスはしっかりと選ぶようにしましょう。
VPNサービスの選び方

iPhoneにVPNを設定するためには、どこかのサービスを利用することになります。しかし現状だと、VPNサービスの数もかなり多く、選ぶのも一苦労です。
そこで、この章では選び方の参考として・・・
- 有料と無料どっちがいいの?
- サービスを選ぶ基準って何?
- おすすめのサービスはどこ?
という、3つの疑問にお答えする形で解説をしていきます。やりたいことを意識しながら、良質なサービスを選んでいきましょう。
VPNを使うなら有料と無料はどっちがいい?←圧倒的に有料をおすすめする
VPNサービスには、有料と無料のものがあります。ですが、基本的には「有料」を使いましょう。
1番の理由は、安全性ですね。
無料だと、基本的にセキュリティレベルは低めだと考えていいです。そして、業者によっては利用者の情報を収集しているとも言われています。
あくまで都市伝説的な話ではありますが、運営コストの出どころがナゾすぎて、わりとガチなんじゃないかと…。
だからと言って全ての無料サービスが完全にダメとは言いませんが・・・ここがブラックボックスである以上、できれば有料を使った方が安全です。

サービスを選ぶ基準は何?←内容で決めましょう
サービスを選ぶときの基準ですが、何ができるのかを重視して決めましょう。これはVPNサービスごとに、違いがあるからですね。
- 対応している国の数
- 対応している動画サービスの数
- 広告ブロック機能の有無
具体的には、上記のような部分です。
これによって、できることは大きく変わってきます。なので、自分の使い方に合わせて選ぶことが何より大切です。
例えばですが、「アメリカ版のネトフリが見たいなら、アメリカサーバー対応のサービスを選ぶ」とか「広告ブロックを使いたいなら、その機能が付いているサービスを選ぶ」とかですね。
やりたいことができないと利用する意味もないので、この辺はしっかりと意識しつつ、適したサービスを選ぶようにしましょう。
ちなみに、「通信のログが保存されない」ということを明記されていることは重要です。この記載がないと、データがサービス運営側に保管されていることになってしまいます。
iPhone向けのおすすめVPNサービスを3社紹介
- NordVPN:対応している動画サービス No.1
- ExpressVPN:安定性とセキュリティ No.1
- Surfshark:1年以上の契約ならコスパ No.1
iOS対応の、おすすめVPNサービスです。
接続できるサーバー数が多く、データ量も無制限。通信ログの保存もなく、利用者も多いため安心して利用できるサービスとなっています。
サービス名 | 料金 | サーバーの対応国 | データ容量 | 広告ブロック機能 | 通信ログの保存 |
---|---|---|---|---|---|
NordVPN![]() | 1,380円/月〜 1年プランは570円/月〜 | 59カ国 | 無制限 | あり | なし |
ExpressVPN | $12.95円/月〜 1年プランは$8.32〜 | 94カ国 | 無制限 | なし | なし |
Surfshark![]() | 1,659円/月〜 1年プランは519円〜 | 65カ国 | 無制限 | あり | なし |
どこも優良なVPNサービスですが、サービス内容や価格には少し違いがあります。なので、その辺もしっかりと比較検討しつつ、自分に合ったサービスを選ぶようにしましょう。
»参考:【iPhone向け】おすすめのVPNサービス3社を徹底比較|使い方で選びましょう
全額返金をしてくれるVPNサービスもある
有料だと、保証期間内なら返金してくれるところがほとんどです。本記事で紹介している3社も、すべて返金保証があります。
万一の時も安心なので、内容を把握しつつ検討してみるようにしましょう。
- NordVPN:30日間の返金保証あり
- ExpressVPN:30日間の返金保証あり
- Surfshark:30日間の返金保証あり
iPhoneにVPNを設定する方法

設定する方法としては、「VPN構成」というものをiPhone内に作ることができればOKです。
具体的には、次のような方法で作ります。
- ①:iPhoneの設定から自分で構成を作る
- ②:専用アプリから構成を自動生成する
構成さえできてしまえばいいので、好きな方を選びましょう。実際どういったことをするのか、もう少し詳しく解説します。
①:iPhoneの設定から自分でVPN構成を作る
- 手順①:設定するために必要な情報を入手する
- 手順②:情報を元にVPN構成の設定を入力する
- 手順③:VPN構成が正常に動作するか確認する
主な手順は上記のとおり。
サービス内でIPアドレスなどの情報を確認しつつ、設定項目を埋めていくといった作業です。
アプリよりやることは多いですが、それだけに細かな設定ができたりします。仕組みを理解するという意味で、1度試してみるのもありかもです。
一応ですが、筑波大学が無料で提供している「VPN Gate」を例に、詳しいやり方を解説してみました。興味があれば練習に活用してみてください。
»参考:iPhoneの設定からVPNを有効にする方法【筑波のVPNGateを例に解説】
②:専用アプリから自動でVPN構成を作る
- 手順①:VPNサービスに契約をする
- 手順②:アプリを入手してログインする
- 手順③:サーバーを選んで接続をする
主な手順としては、上記のとおりです。
サービスのアカウントを作って「アプリ」にログインし、接続したいサーバーをポチッとタップするだけの簡単作業となっています。
設定がほぼオート化されているため、完全初心者でも簡単に設定できてしまうのは大きなメリットですね。
現状、ほとんどのサービスがアプリを提供してくれているので、基本はこのやり方でいいと思います。
ただし、サービスによってやり方が若干違う部分も出てきますので、選んだサービスのやり方をしっかりと確認するようにしてください。
NordVPNでの始め方»【iPhone版】NordVPNの登録方法から使い方までを徹底解説
ExpressVPNでの始め方»【iPhone版】ExpressVPNの登録方法から使い方までを徹底解説
Surfsharkでの始め方»【iPhone版】Surfsharkの登録方法から使い方までを徹底解説
使い方はVPNをオンにしてネットに接続するだけ

使い方は、基本としてサーバーを選んで接続を開始するだけです。特に難しいことはないです。
とはいえ、初めてだと不安な点もあるはず。
- フリーWi-Fiに接続したい時はどうすればいい?
- 海外コンテンツを利用する前に知っておくべきことは?
- VPN接続を止めたい場合はどうすればいい?
この章では「VPNの使い方」として、上記のような点についてさらに掘り下げて解説していきます。
フリーWi-Fiなどへの接続は、VPNがオンになっていればそのままOK
VPN接続がオンになっている状態であれば、フリーWi-Fiに普通に接続してしまってOKです。接続がしっかりできていれば、暗号化されてプライバシーを守れます。
ただし、利用前はVPNで接続できているかどうかを、必ずチェックするようにしましょう。
iPhoneだと、コントロールセンターを開けば確認できます。ここに[VPN]という表記があればOKです。
選ぶVPNサーバーについては基本「Japan」でOKですが、海外のウェブサイトをみたいという場合は、対象国のサーバーに接続するようにしておきましょう。
海外コンテンツを利用したい場合はサーバー指定が大切
NetflixやPrime Videoなどで、海外のコンテンツを利用したい場合は、サーバーの指定を対象の国にするようにしましょう。
こういったコンテンツ関係は、滞在国でないと利用できないことがほとんどだからですね。
例えばですが、海外旅行先で日本のコンテンツが利用したいなら、日本サーバーを選ぶといった感じです。
逆に、日本から海外のコンテンツを利用する場合は、対象の国のサーバーに接続しましょう。
ただし、海外コンテンツを利用したい場合は、いくら日本でサービスに登録していても新規扱いです。対象の国のコンテンツに登録する必要があるので、ここは注意しておきましょう。
アメリカ版のPrime Videoが観たいなら、アメリカでもプライム会員になる必要があるというイメージです。
VPNを止めたい場合は、一時的に停止することも可能
VPN接続は、アプリ内からその機能を一時的に停止することもできます。
どのサービスでも、アプリ内に切断や停止のボタンがあるので、それをポチッとタップすればOK。
広告ブロック機能まで使っていると、アクセスエラーになるウェブページなどもあったりします。なので、この辺は上手く使い分けていきましょう。
ちなみに、楽天ペイへのチャージなどはエラーが発生しました。こういった場合に、停止方法を知っておくとあたふたせずに済みますよ。
iPhoneでVPNを利用するときの注意点

VPNに接続できれば、プライバシーは基本的に保護されます。ですが、いくらVPNとはいえ完璧ではないので注意点についても理解しておきましょう。
暗号化された通信はあくまでもVPNサーバーまで
データを暗号化してくれるVPNですが、こういった通信ができるのはあくまでVPNサーバーまでです。
どういうことなのか・・・図を作成してみました。

イメージとしては上記の感じでして、暗号化されているのはオレンジの部分だけとなっています。
つまり、VPNサーバーから外に出た時点で暗号化された通信ではなくなってしまうということ。なので、絶対に安全だと過信しすぎないように注意しておきましょう。
とはいえ、どこから接続しているのかなどの個人情報は守られます。なので、自分を守るという意味でのメリットは大きいです。
いくら接続元が隠れるとはいえ、不正アクセス・ダウンロードなどの違法行為はNGです。普通に裁かれることになるので、ルールは守って正しく利用しましょう。
通信が遅いこともありえる
VPNは専用のサーバーを経由するため、ここにアクセスが集中しすぎると当然ながら速度の低下が起こりえます。
ちなみに、日本サーバーを利用して速度をチェックしてみたところ、通常との差はほぼありませんでした。
あくまで可能性の範囲ですが、一応理解をしておきましょう。
»参考:【検証】VPNは遅いのか?フリーWi-Fiを使って速度を比べてみた【対策も紹介】
利用する国のサーバーや、時間帯によって差が出ることがありますので、あまりにも遅い場合はVPNを一時的に停止するというのも1つの方法です。
バッテリー消費量が上がることも
バッテリーの消費量も、通常よりやや上がる可能性があります。端末内で動いているものが増えるので当然ですね。
とはいえ、体感だとそこまで感じるレベルではないです。なので、バッテリーに対する過度な心配は不要。
実際にVPNを24時間使っていますが、充電は余裕で持ちます。かなり動画視聴などもしてみましたが、それでも問題なかったです。
ですが、いつもよりバッテリーの減りが早いな・・・と不安にならないためにも理解はしておきましょう。
こういった感じで、VPNにもデメリットと言える部分はありますが、セキュリティ強化につながることはまず間違いないです。なので、仕組みをしっかり理解しつつ、適切なサービスを利用するようにしましょう。
この記事で紹介したおすすめVPNサービス
- NordVPN:対応している動画サービス No.1
- ExpressVPN:安定性とセキュリティ No.1
- Surfshark:1年以上の契約ならコスパ No.1